ペレットという言葉をご存知でしょうか？ペレットは、ストーブ文化が根強いヨーロッパや北米で、重たい薪に変わる新しい燃料として注目されています。日常的に使われている木材を原料とした環境に優しい木質ペレット、ますますその可能性が広がると期待されている新燃料についてご紹介します。
1. ペレットの歴史
木質ペレットは、その歴史をさかのぼると、1970年代にアメリカ北部で開発がその始まりだと言われています。その後、オイルショックがもたらした石油価格の高沸、石油に変わる新エネルギーの新しい可能性として、北米からさらにヨーロッパへと広まっていきました。その後オイルショックが落ち着く頃には、木質ペレットの品質がまちまちであり、さらに木質ペレットを利用できる燃料機器の開発が十分ではなかったため、木質ペレットの利用率はしばらく減少傾向にありました。
しかしながら、昨今のエコブームから、低質材を使ったエネルギーにふたたび注目が集まるようになります。とくにヨーロッパでは、暖炉がある家庭も多いため、薪よりも軽量で扱いやすい木質ペレットは、日常的に利用されています。冬には暖をペレットストーブで取りながら、その上でゆっくりと調理をする煮込み料理など、冬の料理に適切な燃料資材として家庭に浸透しています。
2. ペレットの性質
木質ペレットは、その名のとおり木材からできていますが、自然に優しいエコ原料です。なぜなら森林の育成に必要な間伐、そして製品の製造段階で出た樹皮や木くずなどを再利用して生成されたものだからです。つまりペレットとして新しく生まれ変わることができなければ、そのまま廃材としてゴミになってしまうわけですから、リサイクルという観点からも非常に地球に優しい製品であることは一目瞭然でしょう。
形状は一般的に円柱状で、大きさは直径6mmから8mm、長さは10mmから20mm程度です。薪として利用される木材や枝などに比べると、すでに加工されているため、着火も簡単でスピーディ。接着剤なども使用していないので、大変扱いやすい燃料資材であると言えます。また通常の薪材に比べて、煙の量も非常に少なく、掃除やメンテナンスも比較的楽になります。
3. ペレットのコストパフォーマンス
気になるのがコストパフッォーマンスですが、木質ペレットは、灯油・石油などに比べて、実は非常にお手頃な価格となっています。実際、比較検討してみましたが、ガス・電気・薪窯で８時間稼働したと仮定した場合、圧倒的にペレット燃料がその経費を抑えられるということがわかりました。ペレット使用の場合、一日あたり640円から720円程度であるのに対して、電気窯やガス窯は2,000円から3,000円、ピザに最適だと言われている薪窯だと3,500円から4,900円という結果が出ました。
これからピザ店を開きたいと考えている方には、ぜひコストカットの面においても、検討してみる価値のある新しい燃料であると言えるでしょう。
4. 木質ペレットの種類
木質ペレットと一口にいっても、大きく分けて３種類があります。樹皮を含まない部分を主としたホワイトペレット、樹皮を主体にした樹皮ペレット、混合ペレットは樹皮と木部を混ぜたものになります。形成は圧縮してされるため、人にも自然にも優しい燃料資材です。ヨーロッパでは、工場の木くずから出るものがメインですが、日本ではこの３種類に分類されています。
5. ペレットと焼窯の相性
ピザを焼いたり、グリルをしたりと美味しい料理を作る上で欠かせない焼窯。通常はレンガなど組み立てて作り、そこに薪を入れて、調理をするわけですが、その美味しさの秘密は温度にあるといっても過言ではありません。とくに短時間で焼き上げるピザやローストなどには焼窯はぴったりです。
料理のクオリティを追求する上で、パフォーマンスの高い焼窯ですが、温度調節が難しいのが唯一の難点と言えるでしょう。しかしながらKIYAKIの焼窯であれば、その難しい温度調節を自動で行えます。かつペレットの燃料補給も自動供給ですから、常に釜につきっきりで火の調整をしなければならないといった煩雑さからも解放してくれます。
6. 掃除やメンテナンスが楽
KIYAKIそのものが自社開発により、焼窯における問題点をさまざまな観点から分析し、より簡単にまるで薪で焼き上げたような効果を出せる製品として誕生しました。そのため、実際利用していく上で欠かせないメンテナンスまで、しっかりと気配りがされた設計となっています。通常、薪窯は利用したあとの清掃が必要になります。中に積もった灰の除去はもちろんのこと、耐火モルタルやコンクリートでできた窯の中には、粉が自然に蓄積していくため、こちらも清掃しなければなりません。
いっぽう、木質ペレットはその特性上、煙を出しにくいため、自然とそういった粉や油分などが蓄積しにくいと言えます。清掃面から考えてもペレットは優秀な燃料と言えるでしょう。
7. まとめ
ペレットは北米を発祥とした原料で、石油燃料に変わる新しい燃料として1970年代に開発されました。その後、ヨーロッパにもペレット文化は到達し、とくに北部などの寒いエリアで、新しい燃料資材として注目を集めてきました。日本でも昨今、廃材や間伐材を利用できるという環境に優しいその特性から、注目を集めています。
それ以上に電気やガスに比べてコストダウンがはかりやすいことから、本格的な窯焼き料理が美味しいだけでなく、経費を抑えながら提供できるという理想的な環境を叶えてくれます。KIYAKIでは、ペレットを利用したオリジナル焼窯の開発に成功しました。ピザ店やグリルを中心にした店を開きたい方などは、ぜひ一度、無料のピザ焼体験会にご参加ください。
